note

『Daredevil/Spider-Man』(2001)、内容は面白いけど個人的にかなり読みにくい。
聖書が下敷きになっていて難解、英語素人には読解しにくい言い回し、重いテーマ性、たびたび濃厚なマトピタ描写が挟まってその都度思考が散らかるというデバフ
そもそもDD誌とASM誌も聖書ベースの話が多くて(他の個人誌と比較したわけではないけど)、ちゃんと読解しようとするとかなりハードルが高い気がする

以下は『Daredevil/Spider-Man』(2001)の好きなシーンのメモ

(DDとしてヒーロー活動したのち帰宅するマットさん。家の中に窓から侵入したピタくんがいることに気付く)
🕶「(彼の肌は温かく、ほとんど熱い…)」
🕶「(僕は彼の汗の匂いを嗅ぐ、どこにでもあるような化学薬品の匂いが混ざっている)」
🕷「突然ですが問題です!(*)ガチョウと弁護士はなぜ似ているのでしょうか?」(*原文「pop quiz」。教師が生徒に予告なしに行う小テスト、抜き打ちテストの意味)
🕷「答えはどちらも“嘴を突っ込んで”くる──」(*かなり意訳。原文は「Cause they can both stick their bill up their--」で、「bull」が「嘴/請求書」のダブルミーニングになっており、「嘴を突き刺してくる」と「〔慰謝料や依頼料を〕請求する」を掛けていると思われる。伏せられている部にはおそらくbutt(お尻)が入る)
🕶「それは以前も聞いた。ほら中に入れ、ピーター。適当に寛いでくれ」(*原文「Make yourself at home」。家主の許可を得ずに冷蔵庫のものを食べたりトイレを使ったり自由に寛いで良い、という意味の定型句)


−−−
(前提:『Daredevil/Spider-Man』(2001)のストーリーは聖書を下敷きにしており、終盤には〈悪に負けてはいけない。かえって、善をもって悪に勝ちなさい。〉(『ローマ信徒への手紙』12章21節)の一節が引用される。また作中では〈互いに思うことをひとつにし、高ぶった思いをいだかず、かえって低い者たち(*)と交わるがよい。自分が知者だと思いあがってはならない。〉(同書12章16節)を下敷きにしたと思われる👿🕷の言い合い(というよりもDDの態度に珍しく言い返す🕷くん)が展開される。*ここでの「低い者」は謙遜する、へりくだる者の意味。『ペテロの第一の手紙』5章5節に〈神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜う〉とあるように、聖書ではたびたび謙遜が説かれる)

(物語に登場する司祭が「ローマ人、十二人の…」という言葉を遺して亡くなる。🕷くんがその遺言にジョークを言ったため、DDは怒りを露わにする。しかし🕷くんは一歩も引かず強く憤りDDに言い募る)
🕷「ローマ人、ふうん?僕の記憶が正しければ、イスラエルの息子と12人のカンガルーが登場するくだりかな」(*旧約聖書の『創世記』に登場するヤコブ(のちにイスラエルと改名)の12人の息子のこと。彼らの子孫をイスラエルの十二部族、あるいはイスラエルの子らと呼ぶ)
👿「聖職者が亡くなったんだぞ、ピーター。それを面白いと思うのか?本当に?
🕷「ねえ、ここに斬新な考え方があるよ。〈デアデビル:「放っておいてくれ」「それを面白いと思うのか?」〉(*DDの台詞の引用)いったい何様のつもりなの?
👿「そんなつもりでは…」
🕷「違うね!あなたが言いたかったのはこう、「ふざけずに僕のやり方でやれ!」 ねえ、聞いてくれる?僕はあなたじゃない。
🕷「あなたは僕たちがあなたのモラルにそぐわなくてご機嫌斜めだから(*)、僕たち誰もが自分ほど苦しむことはあり得ないと考えているみたいだけどね?」(*原文「we all wake up on the wrong side of your moral vision」(僕たちはあなたの道徳観の間違った側から起きる)。「wake up on the wrong side of the bed」=「(ベッドの逆側から起きる=縁起が悪く)虫の居所が悪い」のもじり)
👿「待ってくれ、僕は──」
🕷「まだ終わってないよ!確かに僕は狂気のなかでふざけてる、それが僕の対処法だから。わかる?」
🕷「もう一つの選択肢は家でじっとしながら、今日NYで何人が亡くなったのか、誰が食べ物を手に入れられなかったのか、僕がそれを変えられたかについて考えてふさぎ込むことだ」
🕷「僕はこの一生で“ヘルズ・キッチンの戦士”にはもううんざりしてる。だから僕の“足を引っ張る”代わりに、あなた自身の気持ちを“持ち上げる”ようにしなよ」
🕷「この不思議なエネルギーのパチパチした音からすると、僕らの解決すべき問題はここから2ブロック先にあるみたいだ。僕に啓蒙の道を歩ませるための時間をとる前に、目の前の危機に対処しようよ、そうでしょ?」

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(エンディングシーン。事件が終わり深夜に再会するマトピタ)
🕷「いい夜だね」
👿「ああ」
(中略)
😈「ピーター、君の助けに感謝したいと思ってる。いつものことながらいい経験になった。君はとても勇敢だった」
🕷「褒め言葉として受け取っておくよ。僕たちってかなりいいチームだった。そうだよね?」
🕷「聞いて…あなたには本心じゃなかったって知ってほしいんだ──ヘルズキッチンの禅戦士のくだり。僕のしたことはただの憂さ晴らしだった…あんな風にあなたに怒るべきじゃなかった。僕は本当に嫌な奴だった」
(🕷くんの手を握り、もう片方の手を🕷️くんの背中に回すDD)
😈「気にしなくていい…君が謝る必要はない。僕と君はまったく違う。多分…僕はユーモアがあまり得意じゃないんだ」
🕷「そうかもね。あなたは自分のこともっと大事にしないとダメだよ。わかった?」
😈「ああ、そうするよ」
(ひとりスウィングして去っていく🕷くん)
(その背中に「KICK ME!」と大きく書かれた紙が貼り付けてある)
(おわり)
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