The Tyger
『Kraven's Last Hunt』には、ウィリアム・ブレイクの《The Tyger》をパロディした詩がたびたび引用される
《The TIiger》は詩集『Songs of Innocence』(『無垢と経験の歌』)に収録された《The Lamb》の姉妹詩。《The Lamb》がイエスを詠んだ詩であるのに対し(*)、《The Tyger》はイエスとは対極にある邪悪で凶暴なものを詠む(*子羊はイエスの象徴であり、よく使われる呼び名。イエスは『ヨハネの福音書』1章29節、36節、『ヨハネの黙示録』全体でも「神の子羊」とも呼ばれている)
TYGER! Tyger! burning bright (虎よ、虎よ、あかあかと)
In the forests of the night, (夜の森に燃えさかる)
What immortal hand or eye (いかなる不滅の手または眼が)
Could frame thy fearful symmetry? おまえの恐ろしい均整を造り得たか)
(略)
When the stars threw down their spears, (星ぼしがその槍を投げ捨て)
And water'd heaven with thier tears, (その涙で天をうるおしたとき)
Did he smile his work to see? (造り主はおのが所産を見て微笑んだか) Did he who made the Lamb make thee? (仔羊を造ったものがおまえを造ったのか)
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Fearful Symmetry
『Kraven's Last Hunt』において、地下は死、闇、暴力、野生、非文明の世界、地上は生、光、愛、非暴力、人間性、文明の世界として明確に対称的に描かれる
当初の案であった『Fearful Symmetry(恐ろしく整った体/恐るべき対称性)』というタイトルはそこにも掛かっていたのでは?
終幕『ascending(遡上)』で🕷くんはバーミンをつれて地上の(非暴力)世界へ「遡上」し、トラックに撥ねられそうになるバーミンを助け、「バーミン、お前に必要な人を呼ぼうと思う。リード・リチャーズという男だ。彼なら君を助けることができる」と語る
野生の世界と文明の世界を対称化(対立化)させるだけではなく、地上世界のものと地下世界のものが手を取り合えることを示して物語は終わる
🕷くんは愛と光のある地上世界に帰還し、クレイヴンは蜘蛛と鼠の暴力を飲み込んで、地下世界で眠りにつく « close
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アメイジング・スパイダーマン:クレイヴンズ・ラストハント|TPB-Man
補足:「クレイヴンズ・ラストハント」当時の『スパイダーマン』|TPB-Man
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J.M.デマティスが語る『クレイヴンズ・ラストハント』
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The Tyger
『Kraven's Last Hunt』には、ウィリアム・ブレイクの《The Tyger》をパロディした詩がたびたび引用される
《The TIiger》は詩集『Songs of Innocence』(『無垢と経験の歌』)に収録された《The Lamb》の姉妹詩。《The Lamb》がイエスを詠んだ詩であるのに対し(*)、《The Tyger》はイエスとは対極にある邪悪で凶暴なものを詠む(*子羊はイエスの象徴であり、よく使われる呼び名。イエスは『ヨハネの福音書』1章29節、36節、『ヨハネの黙示録』全体でも「神の子羊」とも呼ばれている)
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Fearful Symmetry
『Kraven's Last Hunt』において、地下は死、闇、暴力、野生、非文明の世界、地上は生、光、愛、非暴力、人間性、文明の世界として明確に対称的に描かれる
当初の案であった『Fearful Symmetry(恐ろしく整った体/恐るべき対称性)』というタイトルはそこにも掛かっていたのでは?
終幕『ascending(遡上)』で🕷くんはバーミンをつれて地上の(非暴力)世界へ「遡上」し、トラックに撥ねられそうになるバーミンを助け、「バーミン、お前に必要な人を呼ぼうと思う。リード・リチャーズという男だ。彼なら君を助けることができる」と語る
野生の世界と文明の世界を対称化(対立化)させるだけではなく、地上世界のものと地下世界のものが手を取り合えることを示して物語は終わる
🕷くんは愛と光のある地上世界に帰還し、クレイヴンは蜘蛛と鼠の暴力を飲み込んで、地下世界で眠りにつく
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