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スタン・リーの理想とする「経済的に裕福ではない、凡俗な苦境に立たされた生身のヒーロー像」にピタくんはど真ん中なわけですが

『Amazing Spider-Man』(1963-1998)#1,part1はベンおじさん亡きあとパーカー家が家賃の支払いにも困るほど困窮する→ピタくんが高校辞めて働くと言い出すもメイおばさんから「ベンは貴方が将来科学者になることを夢見てたのだから勉強して」と止められる→ピタくんはサーカスの仕事でお金を稼ぐも銀行で身分証明ができないため小切手を換金できずに終わる→そんな中JJJが意気揚々とデイリー・ビューグルでスパイダーマンを大バッシングする→バイトに応募するも「うちは小学生なんて募集してない」と断られる→メイおばさんがジュエリーを質に入れるのを偶然目撃し、自分への憤りと悔しさでビル影で壁を叩いて終わる という話なので初期からここまで徹底してやっていることに引く
パーカー家が本来頼るべきは質屋ではなく福祉なのですが、時代もあってそうならないのが厳しい。真剣にソーシャルワーカーを介入させたい
ピタくんにはもちろん「偶然手にした大いなる力を金と名誉欲にしか使わず、傲慢さによって結果的にベンおじさんを死に追いやった」という罪があるけれど、ユダヤ系移民の家系(と思われる)で実質母子家庭状態になったパーカー家が貧困に苦しむのはピタくん個人の力で解決すべき問題の範疇を超えてるので…社会が解決すべき問題なので…
あと『ASM』はベンおじさんの死後にピタくんお金稼げないイベントが発生するけど、『Ultimate Spider-Man』(2000-2009)はピタくんが力を手に入れたあと“ベンおじさんとメイおばさんのために”お金を稼ごうとプロレスラーになるも団体と嫌な揉め方をしてから飛び出して逃げる→そのまま厭世的な気持ちになり強盗を見逃す→ベンおじさんとの口論→パーカー家強盗事件が起きる の地獄トロッコなのでなおのこと引きます
Ultimate(1610)読むまで知らなかったけど映画『アメイジング・スパイダーマン』はUltimate(1610)に『The Night Gwen Stacy Died』を足した凶悪レシピなので、制作陣は不幸ピタくんドカ食い気絶部か何かだと思います
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