note

10/5と10/27にメッセージをくださった方へ
一通目と二通目の分を合わせて返信しているので長いです(読まなくても大丈夫です)

再びのメッセージありがとうございました。
もともと一通目のメッセージをいただいた時点でどこかに返信を書く予定だったのですが、記事を設ける前に再度メッセージをいただいて驚きました。
ちなみに一通目の返信が滞っていたのは、文章を推敲したり返信するにあたって引用したい資料や記事を読んだりしていたら延び延びになっていただけです。
あとここ最近は通院と日常生活のタスクを捌くの最優先で、疲れたらすぐに寝ていたので…(陰キャは体力がない)
返信一ヶ月後とかになりますとどこかに書いておくべきかとも悩んだのですが、それも押し付けがましいかと思いしていなかったのも良くなかったですね。


一通目のメッセージをいただいたときにだいぶ混乱されているのは文面から伝わってきたので、何がきっかけで爆発したのか気になってはいたのですが、そういう経緯だったんですね。
というかnoteまで見てくださってたんですね。わざわざこんなインターネットの僻地に…welcome to underground(このネタがわからない場合は「welcome to underground コピペ」で検索してください)
好きな俳優さんやコンテンツがボイコットを呼びかけられてたらショックがありますよね。しかも部外者じゃなくてコンテンツ愛好家からの呼びかけの場合後ろから撃たれてる感もあるし…撃ってる側の人間が言うなよって感じですが。
あのメッセージが送られるまでの経緯がなんとなく分かって納得しました。ありがとうございました。

「私のせいで不快な思いをされたかと…」とありましたが、大丈夫です。
「この人政治臭がキツすぎて見るのやめた」系のワードはこの人生で100回くらい目にしているので、そういうメッセージが一通来たところで過度にショックを受けるとか創作意欲が減るとかはないので…私が慣れているというだけで、他の人には送らない方がいいとは思いますが(このアドバイスはすでに不要な気もしますが)
アメコミアカウントは開設当初からできるだけ思想が異なる人とバッティングしないよう、初期の投稿からガンガン反差別系のポストをrpして閲覧者さんをふるい落としてたんですが、その結果逆に送信者さんのような方を苛々させる事態になっていたのかもしれないですね。

ところで一通目のメッセージでは高市首相(当時は総裁)のことを物凄く擁護されていたので、てっきり当方が高市氏を極右呼びしたのが怒りの原因だったのかなと推察していました。
(高市氏を「穏健保守」とまで言い切っていたので。さすがにいくら穏健保守を自称していようが、教育勅語を復活させたがっている人を穏健保守を扱いするのは無理ゲーだと私は思いますが…)
なので二通目のメッセージで日本の政治に関する話が一切出てこなかったのが不思議な感じでした。
もしこのあたりの思想の相違に触れないようにするために敢えて話題に出してないとかだったらかなり藪蛇かもしれませんが…。
踏み込んだ話になりますが、一通目のメッセージを拝読した際に、送信者さんは政治に対する関心が強くいらっしゃるわりに、何が伝統的な「保守思想」にあたり何が「極右」と呼ばれるものなのか、何が「差別」で何がそうじゃないのか、そのあたりの知識や定義がフワッとしてるんじゃないかなと思いました。
そもそもSNSの言論空間では「保守」も「右派/左派」も「極右/極左」も主観に基づく自称やレッテル貼りに使われるだけで定義も共有されておらず、政治用語としてもはや正常に機能していないのですが。
ただ文面から察するに、どうも特定の発信源の情報をそのまま鵜呑みにして、ご自身の思想のバイアスに対して自覚がない感じがしまして…
さらに言えば送信者さんの「外国人問題」への関心が強さが、それ以外の高市氏の政策や思想の問題点を見えにくくしているのではないかなと。
たとえば高市氏は上記した通り教育勅語復活への意欲が強い人ですし、憲法9条と非核三原則の撤廃及び軍の設置に意欲的、村山談話(日本の戦争加害の反省)否定派、家長制度復活賛成派、表現規制積極派と、過去の有名な言動を振り返っても思想に関してはかなり右に偏った人です(「表現規制」と聞くとなんとなく左ぽい印象があると思いますが、実際は右翼政権の方が自国の伝統や国民的な価値観を強調し、それらに反すると見なされる表現や思想を「有害」なものとして制限する傾向にあります。戦前・戦中期の日本が左翼勢力や自由主義を弾圧・粛清した例がわかりやすいですね)
なので送信者さんのなかで、「日本から不法滞在者などの“悪い外国人”を排除してほしい→国民の不安に向き合ってくれる高市氏は真っ当なことしか言っていない→彼女は自称するように中道右派的な「穏健保守」の人なのだ」といった理論が成り立っているとしても、第三者からしたら「まず移民規制自体が極右政権の常套政策だし、外国人対策を別にしても思想が極右すぎる」「そもそも今の時代に首相になる人が排外主義や外国人差別を煽るようなことを言っていいの?」「というか思想の左右関係なく「外国人が奈良の鹿を蹴っている」のような政治デマを真実のように語っている時点で政治家としてどうなんだ」と突っ込みどころが沢山あるわけです。
前回はその認識のズレのせいで「極右総裁が…」→「いや高市さんは真っ当に「外国人問題」に対応しようとしてくれてる穏健保守じゃん!」みたいな爆発が発生したんじゃないかなと
正直なところ、自分は政治的発言をやめるよう言われるより高市総裁は穏健保守発言の方に1億倍ギョッとして、このメッセージにどう返信するにしても大前提としてまず保守とは何か…(ネットリ)というところからはじめないとだめなのでは?となりました。
そのために中公新書の『保守主義とは何か』と『ポピュリズムとは何か』を読んでてたら返信が先延ばしになってたんですけど…。
そうこうしている間に送信者さんから二通目のメッセージが来たという次第です。

一通目のメッセージで自分が気になったのは大体そんなところでしょうか。
二通目のメッセージをもらった時点で一通目の内容はスルーした方がいいかな?と思ったんですが、せっかくなので自分の感じたことを書いておきます。
あと、もし現時点で「外国人から国を守りたいだけの人間がなぜ差別者扱いされるのか?」といった疑問がある場合、別冊NHK100分de名著シリーズから出ている「ナショナリズム」を読むのをおすすめします。
ペラ本だけどめちゃ面白いし、990円で「なぜ愛国心がリベラル/左派から怒られるのかわからない」から「こういった歴史/文脈があるから愛国心やナショナリズムが問題視されているのか」というところまで解像度が上がるので、コスパもいいと思います。(愛国心=パトリオティズムとナショナリズムは厳密には違い、ときには対立するものですが、それもこの本で学べます)

>アメコミ界隈には平和的な考えの方が多いようで…
洋画とかアメコミ界隈ってあたり前のように反差別!戦争反対!が定着しているので(人として当然と言えば当然の思想だけど)、いきなり入るとみんな左っぽい思想でびっくりするかもしれないですね。
私は全然違う界隈から来て居心地いい〜と感じてますが、知らずに来たら「大学入ったら教授たちの思想がみんな左っぽく見えて驚く」と同じ現象が発生しそうです。

>右派インターネットに毒されている気がするので…
twitterのシステム的にフィルターバブルとエコーチェンバーからは逃れられませんが、兎にも角にもこれだけはどうにかした方がいいです。
このアカウントのことは嫌いなままでいいですがtwitterのエコーチェンバーだけはマジでどうにかした方がいいです。
特に高市首相支持者周りの熱狂はかなり異質なので…高市氏を支持されている方に言うのも藪蛇ですが(2匹目)
エンタメに強くて面白くてリベラルっぽい人をフォローして、その人の発言を注視しておくとかなり視野が開けることがあるので、送信者さんもやってみたらどうでしょうか?
アメコミがお好きならBWTTさんとかがいいんじゃないかなと思います。

>私は変な人ですが…
ここちょっと面白かったです 変な人自称もですが、一通目であんな怒られたのに二通目これで寒暖差が。
(追記:送信者さんはいい意味で変な人だと思います。インターネットで変人/変態を自称する人に本当の変人変態はいないと思っていましたが、考えが改まりました)
一通目のメッセージを拝読したときも愛情(愛憎)の裏返しで怒られてるのかなというのは感じていたので、ご好意は素直に受け取っておきます。ありがとうございます。
とはいえ政治思想は流動的なものなので、あとあとやっぱりこの人無理、となったり、なんならこの返信を読んでムカついて再度嫌いになった…とかが起きても気にしないので、そのときの気分で見てやってください。
あと一通目のメッセージで送信者さんも心配されてましたが、管理人も炎上は避けたいし思想を出す加減もいちおうそこそこは気を遣っています。
一次創作ならいくらでも炎上していいのでもっと思想出すけど、さすがに版権アカウントでドバドバに出すのは私も気が引けるので…。
とはいえそもそも燃えるほど衆目を集めるアカウントでもないのですが。でも万が一炎上しても界隈に延焼しないように、アメコミアカウントはあのまま陸の孤島状態に徹するつもりです。
送信者さんのご助言・ご心配は心に留めておきます。

私からお伝えすることはこれくらいでしょうか。色々と考えた結果非常に長くなってしまいましたが…
ひとまずは送信者さんを咎めたり、糾弾する意図はないことだけはご理解していただけると幸いです。
この記事はしばらくしたら一覧外(記事は公開されているけどトップページの一覧から除外された状態)にしておきます。
長文失礼致しました(3900字も書いてるので、読むのに疲れたらすみません)

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日本政治学・歴史学研究者の中島岳志先生が、サクッと石破政権について解説してくれるラジオ
自民党の歴史における石破政権の位置付けだけでなく、高市首相の志向する政治や、よく耳にする「自民党清和会」についても簡潔に学べておすすめです。


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書き忘れてましたが返信不要です。文章読んだだけで疲れると思うので…

💭

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